なんとですね、渋谷から新宿までお散歩しました。目的はちゃんとあって、そのついでです。
青:明治通り(現道)
緑:バイパス(開通済区間)
赤:バイパス(新規開通区間)
赤色の区間が開通しました。明治通りは現在片側2車線の4車線で供用されている区間がほとんどですが、今回開通させた区間は、用地的にはゆとりを持たせても2車線分くらいしかありません。どのように建設したのでしょうか。
…正解は、上下線で物理的にも上下させた…というものです。*1
東京の市街地では用地が限られるため、立ち退きを待つか、どうにか工夫して無理やり道路を通すしかありません*2。そこでお互いの道路を別の階層で走らせることで、地上の用地を少なくても良いように建設されたのが今回紹介する区間です。
一番手前に映るのが、明治通りの旧道。現在は本線の役割を開通した道路に明け渡し、「側道」として案内されています。2車線分確保されていたものが手前で途切れているのは、交通量減少に伴って狭かった歩道を拡幅したためです。
北行分岐点から新宿三丁目方面を望む。手前に映る道路は南行ですが、明らかに道がキレイですね。
もう少し新宿寄りに近づいてみました。建設中のビルの手前から、進入禁止の道路が伸びています。これが南行の新規開通区間。既存の旧道は、側道扱いに。
南行の新規開通区間です。新宿周辺で一方通行の2車線幹線道路(地上)はあまり見かけないので新鮮な気持ちです。
広角レンズで両方面を撮影。左側に延びる側道(旧道)は、道路幅が狭く路駐車が多いため、しばしば渋滞が発生していました。また甲州街道(国道20号)と平面交差するため、明治通りを直進する車にとっては「立体交差すべきだ」と願われていた区間であるかもしれません。新規開通区間では、国道20号とは立体交差しています。
新規開通区間はほぼ全区間で新宿御苑の脇を通過するため、路駐する要因がありません。また、右左折する車も少なくなるため、スムーズに通過することができるでしょう。
また、ヒートアイランド現象を緩和するためなのか、舗装もその対策がされたものになっているのでしょうか。普段よく見るアスファルトとは違う気がします。新宿御苑の隣を走ることも関係していそうです。
ドコモビル大きいですね!
意外と長かった道を歩いてくると、いよいよ北行の道路が地上に出てきます。
途中で区の境目を発見
かなり高低差がありますね…
新規開通区間の終点です。これより先はだいぶ前に開通済みでした。今紹介してきた区間の開通をもって、新宿駅周辺のバイパス線は貫通ということになります。ようやく、本領を発揮できるようになりますね。
明治通り(旧道)と国道20号が交差する「新宿四丁目」交差点。ちなみにこの真下には東京メトロ丸の内線、副都心線、都営新宿線の「新宿三丁目」駅が。ん?
ってな感じで、散歩がてら新道を紹介しました。もし機会があれば、この道路を通ってみてください。