#13 東京都道1号線は存在するのか?

 どうも、settonです。今回は初の道路ネタ。タイトルの通り、東京都道に1号線は存在するのかを検証していきたいと思います。

 

※#14は、個人的思想が強く入る記事であるために、公開時期を未定としております。内容を緩くするか、公開しないかは今後決める予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京都道1号線は存在するのか?

残念ながら、存在しません。

 結論からいうと、東京都道1号線は「かつて存在していた」道路となります。現在は欠番となっています。

旧東京都道1号、現東京都道・神奈川県道6号線。

現在、当該区間の路線番号は6となっています。神奈川県側に番号を合わせた形になります。この道路は「産業道路」という通称もあり、川崎市区間で交差する京急大師線には、2020年3月まで「産業道路駅」が存在していました。(※現在は地下化、駅名も「大師橋」に改称)

以下のリンクをクリックすると、Googleマップより産業道路について位置関係を確認することができます。

産業道路 - Google マイマップ

 

 名前の通り、沿線に工場が多いため、トラックが多く走ります。産業道路が開通したおかげで国道15号の混雑がかなり解消したといえるでしょう。

東京都道一号線が存在しない理由

 なぜ存在しないかというと、道路番号附番のルールが変更されたからなのです。詳しく見ていくとかなり時間がかかってしまうので、今回の該当部分のみ解説します。

都道府県道の路線認定基準等について

 時は1994年、旧建設省から「都道府県道の路線認定基準等について」が各都道府県知事宛てに公布されました。ここには、

主要地方道は1号から連続した番号にする。

・一般都道府県道は101号から連続した番号にする。

複数の都道府県を結ぶ路線は、調整して同一の番号にする。

と記述されています…というわけで、東京都道1号線は「路線番号の整理により消滅し、欠番となった」というのが理由となります。

 

統合の際に1号線が採用されなかったワケ

 「路線番号を整理する際、なぜ1を使わなかったんだ!」とお怒りの方もいるかと思います。そりゃそう。なるべく小さい数字を用いた方がいろいろと良いに決まってます。これにはきちんとした理由があります。それは、国道1号との混同を避けるためにあえて採用していなかった」というものです。この産業道路、東京都大田区の大田警察署前交差点から国道15号線東海道第一京浜)と分岐し、ほぼ全区間にわたってこの道と並走し、終点の横浜市鶴見区の大黒町入口交差点で再び国道15号線と合流します。また、国道15号は、国道1号(第2京浜、15号のバイパス)とも並走しています。なので、県道1号の名を被るには都合が悪いのです。そのため、神奈川側が変更しなくて済むように神奈川県道の番号に揃えられたというわけです。同じような理由で、神奈川県道には15号、16号、20号は存在しません。

まとめ

 いかがでしたでしょうか。産業道路を走る機会なんて川崎のコストコに行くときくらいしかないと思いますが、道路ヲタが喜びそうなネタなのでもしよかったら頭の片隅に置いておいていただけると嬉しいなーなんて思ってます。

 あくまで#の番号は記事を書き始めた順であって、公開順ではありません。未公開分は気が向いたら作り、無理そうなときは作らない…くらいのスタンスでやっていますので、キリンより首を長くしてお待ちください。

リンク集

都道府県道認定の規定・路線名と番号の原則 | 道道資料北海道